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不思議なオカルト研究部 第七話 廃屋の人形 中編

   

「あの……」
 直也は両腕をびっしりと粟立たせ、寒気を堪えるように両手で自分の肩を抱いた。自身で想像した人形の恐ろしさに、背筋が震えたのだろう。
「ひょっとしてこの人形……戻って来ちゃうんじゃないでしょうか……。捨てても、焼いても、供養に出しても、いつの間にか家に戻ってくる……だから――」

 

     4

 今回のフィールドワークは柳田部長の自宅の近くが現場である。よって、翌日の正午過ぎに四人は柳田家に集合した。いいや、正確には、柳田家が世襲によって守っている寺院の境内が集合場所だった。
 直也は辺りを見回して、石動に声を掛けた。
「へぇ、柳田先輩の家、本当にお寺だったんですね」
「うん。立派なお寺っすよね~。私も最初は吃驚したっす」
 梅雨時期ではあるが、久しぶりに晴れ渡った空に照らされた広い石畳。綺麗に掃き清められたそこは清浄と呼ぶに相応しい雰囲気があった。御堂も大きく立派で、あまり古さを感じさせないのは改修が行き届いている様子である。
 そこに緑ヶ丘が到着し、矢野が到着し、そして、柳田が現れた。
「おはようございます。こ、これで全員ですね」
 直也は昨日見た映像が恐ろしいので、挨拶がどこかぎこちなくなった。嗚呼、遂に出発しなくては、と。
 そんな直也に、柳田は「いいや」と首を横に振った。
「まだ全員じゃないな。あと一人来るはずだ」
「え? これで全員じゃ?」
 問う直也に回答が言い渡されるより早く、良いタイミングで、その最後の人物は現れた。
「お~い」と聞き覚えのある声が境内に響き、皆が入口を振り返る。と――

 

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