幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

見習い探偵と呼ばないで! Season19-1

   

 氷室探偵は、探偵になる前は刑事だった。あることをきっかけに警察を辞めて今の探偵社を設立した。

 いまでは警視庁の犯罪コンサルタントとして難関な事件を迷宮入りにさせないため日夜、謎を解いている。

 氷室に直接依頼をしてきた内容から始まる。氷室にとっては苦い過去との因縁につながる事件が浮き彫りになる。
 
 

 世間を賑わしているのは大物政治家の汚職問題が連日報道されていた。

 疑われている政治家は身に覚えがないという。小宮山 玄太郎議員。記者会見で申し開きをするも納得はいかない。

 そこで小宮山議員のところで働く未熟な若き議員、中原 友和が、日本屈指の名探偵氷室に直接依頼してきた。

 氷室は尽力を尽くすと約束した。相手が大物議員であるから引き受けた感はある。

 ほぼ同時に警視庁捜査一課政木警部から入電。妙な胸騒ぎを氷室は抱いていた。

 警視庁内で不穏な金の動きがあると、後部警視正からの依頼だった。断わりようがない状況に氷室は二重の依頼を一人で受けてしまった。

 どちらもS級の依頼だ。けして失敗は許されない。

 だが、その依頼は氷室にとっても過去との因縁を示唆していた。

 

“HIMURO・D”。

「ヒムロ、ディー」と読む。

 Dとは、Detective、アルファベットのイニシャルで、つまり氷室探偵事務所となる。

 氷室 鉄矢(ヒムロ テツヤ 36歳)は氷室探偵事務所の代表で日本屈指の探偵だ。

 元は刑事だった。だが、もっと自由に捜査がしたくなり探偵という職業があることをしり転職した。脱サラで探偵事務所を立ち上げその名の功績をあげていった。

 謎を解明するために犯罪コンサルタントとして警察関係者から依頼を受けることも、いや、ほとんどの活動が警察の依頼だった。

 氷室が独自の探偵社内で決めた依頼階級というのがある。Aは難問の依頼。B~Dへと優しくなっていく。御影はDからはじめたが、いつのまにかD案件がAへ、そしてSの最大に難関に変換してしまう依頼を受けることがある。

 S級の迷宮事件は氷室だけが引き受けている。そのどれをも解決へ導いている。

 御影は偶然にも、そして仲間の探偵たちのサポートあって解決までもっていっている。けしてまだまだ見習い探偵であるのにはかわりはない。

 しかし今回、氷室に直接依頼をしてきたその内容に、おもわず吐息を漏らし絶句した。

 さすがの氷室名探偵でも手に負えそうにない。

「まったく権力者とは、赤子のようにわがままだ…」

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
-, , , ,


コメントを残す

おすすめ作品

8月のエンドロール 13

自称天才数学者の推理記録 記録2 第4話

秘密-すれ違う二つの心-(16)

プラチナ・フィンガー〜官能小説家を見つけたら〜<4>

見習い探偵と呼ばないで! Season10-2

怪盗プラチナ仮面 11

   2017/09/20

見習い探偵と呼ばないで!【番外編・御影解宗のデート】2

   2017/09/20

ロボット育児日記25

   2017/09/19

モモヨ文具店 開店中<33> ~日付スタンプを使っての琉華の覚え書き~

   2017/09/15

ロボット育児日記24

   2017/09/14