幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

見習い探偵と呼ばないで! Season20-14

   

 田場からの着信に気づいた阿澄。「はい、さっき前を通り過ぎていきました。しばらくは出てこないです」

 カメラマンと男性記者は次なる指令を待つのみだった。

 通話を終えた阿澄に伝達が入った。「近くにいるけど、総理のこのあとの行動を把握したいと…」

「六本木ヒルズは警備が厚く、それに、かどわかすにも建造物内は狭く難があるから流したそうです」

「そりゃそうだが…、結局どこでやるんだ」木島がやりきれないような吐息を吐く。

「それが一番悩むところだ」松川は周囲を見渡した。

 取材陣がぽつぽつと次のための準備に蜘蛛の子のように散っていった。

「どこかの企業の会長や社長、もしくはその子供をかどわかすのであればどこでもいいのに、対象が国のトップだとマークが厚い。牙城は崩せないと思うけど」松川はあきらめの口を叩いた。

「それはイヤ!」阿澄は硬い顔で松川を睨みんだ。「わたしはやるわ。ここまできたら一人でも」

「絶好の機会はかならずくる。作戦は大まかなものであって、中身は現場の判断だ」木島がこれまでの取材経験を口にした。

「仕事も、革命も同じってことですか」松川は諭されたかのようにいった。

「そうだ」

 阿澄は頬を吊り上げて笑った。
 
 

≪つづく≫

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
-, , , ,

生克五霊獣-改-4

   2017/12/15

クリーンゲーム

   2017/12/15

アストラジルド~亡国を継ぐ者~アグランド編 第37話「二人の母」

   2017/12/14

探偵の眼・御影解宗の推理 【嘆きの双子】22

   2017/12/14

カゲギョウ

   2017/12/13