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続・チャイナ 大連

   

私は友人の結婚式に出席するため、中国遼寧省の都市、大連に出掛けた。

空港から市内に向く車、危うくぶつかりそうな場面に幾度かであった。中国は初めてではないが、何度来ても運転の荒さ、いや、乱暴さには呆れてしまう。

車中から眺める大連は高層ビルが建ち並ぶが、耐震基準は大丈夫か?そんな感じがしてしまう。

出席した結婚式、みんな平服、いやTシャツもいる。式、披露宴で見聞きした習慣の違いには、正直、驚いた。

翌日、大連市内で見かけた、様々な建物、清国時代、旧満州時代等、建て主の違いで、洋式が違う。

「貧しい時代の中国で、こんな贅沢な建物を」

中国の友人の発した言葉に、日本的なノスタルジーは消えてしまった。

 

 
大連へ
 

午前9時25分、成田空港を定刻通りに離陸した飛行機は1時間程で、島根県隠岐諸島上空を通過した。

秋晴れの晴天、日本海に浮かぶ島々が良く見える。

行き先は中国遼寧省の南部に位置する都市、大連。ある年令以上の方々には、詩人で作家の清岡卓行の小説「アカシアの大連」で知られる町、あるいは旧・満州の玄関口と言った方が分かり易いかも知れない。

「これよりお食事の用意をさせて頂きます。」

キャビンアテダントが狭い機内の通路に立ち、一人一人に飲み物の希望を聞きながら、ワゴンからトレイに乗せた昼食を配っていく。

「お飲み物は?」
「ビールと食後にコーヒーをお願いします。」
「はい、かしこまりました。」

丁寧な応対に感謝。気も使うし、さぞかし腰が痛くなりそうな仕事と推察する。

間もなく飛行機は韓国領空に入る。

朝鮮半島を斜めに横切り、到着予定は中国時間の午前11時45分(日本時間:午後0時45分)、3時間20分のフライトだが、この航空路も国際政治の構図を現している。

飛行機は釜山とウルサンの中間あたりの上空を飛び、朝鮮半島に入るのだが、そのまま行けば北朝鮮の領空に入ってしまう。そこでソウルの手前、水原あたりで黄海の方に膨らみ、遼島半島の大連国際空港に向かう。帰りも、大連国際空港を離陸すると、一旦、黄海の方に膨らみ、水原上空から釜山に向けて朝鮮半島を斜めに横切り、日本領空に入ってくる。

時刻は日本時間の午前11時20分を過ぎ、キャビンアテンダントが食事の片づけを始める。飛行機は間もなく、朝鮮半島上空から黄海上空へと航路を変えていく。

「現地、大連は晴天です。」との機内アナウンスが終わると、備え付けのモニターに映る地図では遼島半島が大きくなってきた。

大連にはこれまで何度か訪れたことがあったが、今回は中国の友人の結婚式に出席する、全くのプライベート。旧・満州の雰囲気も残っていると聞く。是非とも、そういうところも見てみたいものだ。

 

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