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恋愛 / ラブ・ストーリー

渚-nagisa-(2)

   2008年11月21日  

「そうか。それならいいんだけどさ……。俺もさ、お前があんなのと付き合おうと考えているのなら、親友としてひとこと言っておきたかっただけなんだ」

 タケルの横にいた弘樹が、タケルの左肩を二度、ポンポンと叩きながらそう言った。

「俺とお前って……親友だったの?」

 タケルが蔑むような目つきで弘樹の方を見ながらそう呟く。

「お前、何言ってるんだよ……お前と俺は幼稚園の年少のときからずっと一緒だったじゃないか。今更そんな事言うなよ」

「親友が友達を置いてさっさと体育館の方へと行きますかね?」

 タケルは嫌味を利かせた口調で弘樹に言った。

「そ、それは……あ、猪木来た!」

 弘樹はそう言って、無理やり話を切り上げ、自分の席へ、いそいそと戻っていった。

「はーい、お前ら前に注目!」

 担任の守山が教室へ入ってくるなり出席簿で教卓を叩き、自分の方へと注意を向けさせた。

「はい、今から明日行われる健康診断の時に記録するカルテを配るから、カルテが配られたら、自分の名前と生年月日、それから裏にある問診表に答えて提出する事! それと、明日の健康診断だけど、女子から先に保健室で行います! 男子は女子が終わるまで決して教室から出ない事! 坂崎! 聞いてるか? お前の事を言ってるんだぞ!」

 

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