幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

ノンジャンル

懐かしい「音」

   

 
食品を売る声
 

これは何と言ったって、生活に密着していますから、寺田博士は「毎朝、目覚まし替わりに聞いていた」とも書かれております。

まずは、「とーふー、とーふー」というラッパだったのか、声だったのか、はっきり覚えておりませんが、自転車やリヤカーで売りに来ていた豆腐屋さんです。その音がすると、お母さんたちはお味噌汁の具に豆腐や油揚げと、これを買い求めに、手鍋を片手に走りました。

私は豆腐のお味噌汁が好きだったので、寺田博士のように「目覚まし」替わりではなく、朝から大好物を食べられる合図でした。

それと、東京都江戸川区の我が家の周りには、「しじみー、あさりー」が来てましたね。東京湾、それに繋がる江戸川、荒川などがきれいな頃でしたから、アサリやジジミを売りに来ていました。ちなみに、今も荒川ではしじみ漁師さんがいらっしゃいます。

この他、時間帯は朝ではありませんが、八百屋さんもリヤカーに野菜や果物を積んで売りに来ていました。

車が普及した1960年代後半から70年代(昭和40代)には冷凍庫を備えた軽トラックの魚屋さんもいらっしゃいました。これはどんな音だったか、覚えておりません。

季節で分ければ、暑い「夏の思い出」というのは、やっぱり氷屋さんですね。

1960年代前半(昭和40年以前)は、今と違って〝電気〟冷蔵庫はありませんから、木の箱の冷蔵庫です。2段構造で、上に氷、下に冷やす食品をいれます。かき氷の氷を木箱に入れると思って下さい。

氷はリヤカーで運んでくる氷屋さんから、「1貫目下さい」なんて言って、買うんです。そうすると、シャーシャーとノコギリを引いて、その場で氷を切ってくれます。

リヤカーが来る音は忘れましたが、シャーシャーというノコギリの音はとても涼しい思い出です。

 

-ノンジャンル
-, , , ,


コメントを残す

おすすめ作品

クリーンゲーム

   2017/12/15

アストラジルド~亡国を継ぐ者~アグランド編 第37話「二人の母」

   2017/12/14

探偵の眼・御影解宗の推理 【嘆きの双子】22

   2017/12/14

カゲギョウ

   2017/12/13

生克五霊獣-改-3

   2017/12/13