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SF・ファンタジー・ホラー

ロボット育児日記☆最終回☆

   

 桜木霞の育児とんでもラブコメディ、ついに完結‼
 満嗣さんとウサ子と、ついに……。

 長らくのご愛読、ありがとうございました!

 

 満嗣さんは、あとは部下に任せてマンションに帰るのだという。俺は満嗣さんの車に乗り込んだ。思えば、2人っきりになるのは、あの夜以来かな。
「あの人(院長)が情報を流してくれて、今回の逮捕に至ったのよ。あの人も、ロボットが嫌い。けど、篠山と別の意味でロボットに復讐する事を誓った人。だから、篠山が許せなかったのね。篠山を止めるための使命を背負ったのは、丹波さんだけじゃなかったってこと」
「じゃあ、あの人は篠山さんのナノマシーンとかいうのの研究を受け継いでいるんですか?」
「みたいね。それが出来たから、初めて情報を流した。彼は言っていたわ、篠山さんは道は間違えど正真正銘本物の天才だったって」
 道は間違えど……本物の英雄になれたからこそ、それを見ていた人が沢山いた。信じていたからこそ、止めてくれる人がいたのかもしれない。
「哀しいね。人は、思うようには生きられないものなの」
 バベルの塔は、かつてロボットを作りだし、ロボットに生命を与えた人間なのではなく、篠山さん自身だったのかもしれない。
「これで、本当の意味での解決よ」
 あっ……
「恋人って、まだ有効でしょうか?」
「え?」
「だとしたら、俺と結婚してください!」

 3日程して、ウサ子は丹波さんに連れられて、満嗣さんのマンションに帰ってきた。
 そして、事件の真相は研究所のミスだとして報道された。研究所から、ナノマシーンの破壊プログラムに対処する為の機械も配布された。多くの人が助かった。人間の病気とは違い、ロボットだけに回復が速い。まさに、即効。
 暫くして、回復した圭介から連絡があって。今、彼と食事中。満嗣さんのマンションに呼ぶのもアレなので、近くのファミレスで。彼には報告があるので。
「俺、結婚する事になりました」
 圭介の吹いたビールが、俺の顔に掛かった。
「は?」
 先ずは謝れ。
「は? じゃねえよ。汚いな」
「おかしなこと言うから」
 だから、謝れよ。
「おかしなことって、なんだよ」
 俺は、おしぼりで顔を拭いた。
「結婚って誰と? もしかして、あの実家帰った時のお見合い相手とか? あー、わかった! お前、柏木さんに振られたんだろ。血迷うな、今日は飲もう」
 圭介は、俺もまだ飲みきってないのに、今度は焼酎を追加してきた。
「あのなあ、満嗣さんとだよ」
 本日、2回目のビールを吹きかけられた。
「は? てか、早くね?」
「まあ、式も入籍ももう少し先なんだけどさ。まだ奥さんっているより、フィアンセってやつかな。なんか照れるけど」
 俺は、再びおしぼりで顔を拭いた。
「それは、嘘偽り無く? まあ、待てよ。どんどん先延ばしにして、逃げられるパターンかもしれない」
 圭介が、失礼な独り言を言っている。
「お前、応援してくれてたんじゃないの?」
「いや、応援はしてたよ。でも、霞ちゃんだよ。彼女ってのも妄想だと思ってたし、霞ちゃんだよ?」
 そこまで言わなくてもいいじゃないかと思いつつ、溜め息が出た。不思議に順調に結婚までいってしまったものの、世間から見たらそんなもんかもしれない。
 けど、満嗣さんの照れるように笑いながら言った
『あんたね、ムードのある雰囲気でっつたじゃないの。どこまで、桜木霞なのよ。でもまあ、私が選んだ人だし、諦めるわ。そこは!』
 は、嘘偽りない答えだったし、実際に式場も見てまわって、いくつか候補も出したところだった。
「式は決まったの?」
 何故か、恐る恐る聞く圭介。
「半年後、かな。ようやく式場の候補も固まって来たところ」
 
 

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