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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

探偵の眼・御影解宗の推理 【嘆きの双子】20

   

 15年前──、のことの真相が表にでていない。

 誘拐された城里家の双子。おとなしくしていれば殺さん。と長柄の夫がいった。

 リーダーの稲場も金が入れば解放するといっていた。だから耐えてくれとお願いをしたくらいだった。

 しかし、金がはいればそんなガキには用はない。と、卑劣な眼差しをむけていたのが古我だった。

 双子は送金の確認ができたら解放することになっている。

「昼ごろ、公園に双子を解放する。どこの公園かはいえないがな、警察が張っていたら困るしよ」と、犯人はいった。

 警察が目ぼしい公園をすべて監視した。全国の公園を見張ることは不可能だ。だが、県内の公園なら可能だろう。警官はめぼしい公園に待機させた。おそらくこれで逮捕に至ると考えていたようだ。

 双子は救済できても犯人は逃げられるという確率だけはないように包囲する。100パーセント無意味な存在は警察だと報道されることになるのは避けたい。

 京介は銀行で身代金を振り込み、11時半には帰宅するしかなかった。警察が送金された足取りを追跡するようだが時間がかかるし銀行にいてもやることはなかった。

 12時半のことだ。城里家で待機していた京介、美咲は消沈していたところに運送業社から配達の荷物が届いた。

 あて先不明で重量のある箱がひとつ。かなりでかい。重量は五十キロほどのものだ。一般家庭の冷蔵庫よりは小さい。洗濯機くらいだろうか。それくらいのものが唐突に届いた。

 警察はおらず、城里家の者しかいない。

「こんなときになにか注文したのか」京介がイラついていた。

 美咲は思い当たるふしはない。当時の執事や家政婦もしらないと。そのほか送付されてくるようなことはない。付き合いのある会社関係者から送られてくる場合は直接会社に届いていた。自宅に届くようにはなっていないし報せてもいない。

 京介は我が子のことが気になって放っておいた。美咲も同様だった。玄関にそのままにしていた。

 

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