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ラブストーリー

1%の彼女達 〜fly away〜3

   

叶わぬ恋だとわかっていても中々別れる事が出来ない女二人。1%に翻弄されながら、毎日泣いて笑って、落ち込んで1%にしがみついた行方は……。

 

「まー君ここ!」
「おう」

 ネオン瞬く繁華街で待ち合わせをした。
 例によって呼び出されたのだ。
 将之の仕事が終わるまでの2時間、小春は一人ファーストフードで待っていた。

 珈琲一杯で2時間。それも殆ど手付かずなのは将之と逢える嬉しさで舞い上がっていたから。

「俺、今日あんまり時間ないんだよね」

 呼び出したのは自分なのに行き成り切り出す。

 この言葉の意味を自然に理解している小春。
 口の中に広がる苦さは少しだけ飲んだ珈琲のせいなのか……。
 鞄の中からキャンディを出して口に入れた。優しい甘さが少しだけ気持ちを中和する。
 将之はそんな小春の切なさに気付く訳でもなく、けたたましく鳴り出した携帯に出る。

「あ、今?仕事終わったからこれからミーティング。終わったら速攻行くからな」

 

-ラブストーリー

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