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SF・ファンタジー・ホラー

マスクエリア 第五覆面特区〜二章 崩壊の足音(13)

   

高倉は、立ちあがってきた伝説の格闘家に、なおも痛撃を加え、無傷のままレマリオを撃破してみせる。しかし、それを観戦していたカジモトは、借金返済の「条件」である高倉からの挑戦を悠然と拒み、逆にさらなる条件を清水たちに突き付けてくるのだった。

 

「冗談、だろ?」
 清水は、目の前の光景を、素直に受け入れることができなかった。高倉が勝ったことは、無論嬉しい出来事には違いないのだが、たった一発のレスラーのパンチで、あのレマリオがダウンするなど、清水の理解の範疇を完全に超えている。榊原も、声一つ上げることができないようだった。
 だが、香西だけは、平静であるどころか、むしろ、驚愕している清水に対して、驚いたような様子で口を開いた。
「おいおい、これができるのが社長じゃないか。君も同じような目に遭っているはずだぜ。十年前に」
「……そりゃあ、そうだけどよ。ちっ、蒸し返されたくねえなあ」
 清水は、脳裏に浮かび上がってきた思い出の苦々しさに目を伏せ、軽く首を振った。

 

-SF・ファンタジー・ホラー

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