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ラブストーリー

追っかけ希望!<中編>

   

怜奈と探して、三週目。
結局地図上の寺では、彼を見つける事が出来なかった亜美。
忘れた方がいいんだと、スーパーに買い物に行ったとき、探していた顔を見つけて、亜美は驚いたが・・・?

 

 その翌週の日曜日。
 玲奈はまたしても、朝4時にアタシの家のチャイムを鳴らしやってきた。アタシもまた這いながら、玄関へと向かい鍵を開ける。そんなアタシに玲奈は声を上げて笑った。

「亜美ってば、寝起き超悪だねぇ」
「・・・玲奈が元気過ぎる・・・」

 這ったまま居間へと戻ると、玲奈が後から入って来て、テーブルに新しくプリントアウトしてきた地図を広げた。

「先週、行った場所は色ペンで消したの。でもって・・・、時間的に考えて、この5軒で今日は終わろうと思うんだ」

 指差しながら説明してくれる玲奈。アタシは、その段取りに思わず口が開く。たかが、人探しだ。それもとんでもなくどうでもいいような。
 自分よりも真剣にそれを取り組んでいく玲奈に頭が下がるが、好奇心だらけなのは彼女の口元を見て分かった。

「でね、お昼はココに行ってみない?ネットで調べてみたらさぁ、美味いって評判らしいじゃん。ココ、蕎麦屋」
「・・・実はココがメインでしょ、玲奈って」
「あ、分かった?」

 声を上げて笑い出した玲奈に肩を落としながらも、アタシはその地図を口角上げて見ていた。
 今日、この5軒を回れば、一応地図に載っている寺は、あと5軒だ。来週の日曜日には制覇できる。例え今日見つからなくても、来週には見つかる可能性があるという事だ。
 急に上がり出した心拍。
 彼に会いたい気持ちが一気に上がった気がした。

「よし、行くよ、亜美」
「よっしゃ」

 笑いながら部屋を出たアタシ達は、車に乗って今日の駐車場へと向かう。
 朝は玲奈の運転に任せる。アタシが運転すると事故を起こしかねない。まだ瞼が完全に上がりきってないのは自覚済み。
 申し訳ないと思いながらも、助手席で目を閉じて着くのを待った。

 

-ラブストーリー

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