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ラブストーリー

おやすみ。

   

春菜と耕太郎の物語。
【melty girl】などの続編です。

出会ったある日。
春菜はまだまだ小さくて。
ガキだった耕太郎に恐怖すら抱かせた。

けれど、
あの日から。
既にもう、捕まっていたのだと思う。

そう、隣で眠る春菜の細い肩を抱きながら思った。

 

 
 
 ……ふと、昔のことを思い出した。
 隣で眠る春菜を眺めながら。

 耕太郎がいつつかむっつだった頃のこと。
 隣の家に若い夫婦が住みついた。
 見たこともないほどの巨乳女と、ひょろっと背の高い、金色の髪をした男。
 まだまだガキでしかない耕太郎にも判るほど、隣の家の夫婦は上下関係がはっきりしているようで。
 いつもいつも、男は巨乳女に怒鳴られていて。
 それでも男はなぜか怒鳴られても嬉しそうで。
 なにかこころの病なんだろうかと思ったほどだ。
 そんな夫婦の間に新しい生き物が加わった。
 不意にいつもの掛け合い漫才のような会話がなくなり、長いこと巨乳女の姿が見えなくなったなぁと思っていたら。
 突然、耕太郎の家のリビングで耕太郎の母親と会話している巨乳女と再会した。
 この前よりも、爆乳になっていた。
 こんにちは、と笑う巨乳女の隣には、柔らかそうな敷物の敷かれた籠があって。
 中でなにかが蠢いていた。

「耕太郎、ちょっと春菜ちゃんのこと見ていてくれない?」

 耕太郎がランドセルを部屋に置き、再びリビングに戻ってくると。
 それを待っていたかのように母親が言った。
 有無を言わせないなにかを滲ませて。

 

-ラブストーリー


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