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GunDaddy&GunDaughter~ガンダディ&ガンドーター~第2話

   

「世間は犯罪で溢れているか……だから、俺たちみたいなのが必要なんだな」
 とある非合法の賞金稼ぎの言葉。
 警察力が弱体化している今、必要なのは彼らのような非合法賞金稼ぎであった。

 

 経済都市であると同時に犯罪都市でもある斗紀桜府(ときおうふ)では、賞金稼ぎたちは食うに困ることはなかった。
 この街では空き巣のような小さな事件から、銀行強盗のような大きな事件まで、ほぼ毎日のように何らかの事件が起きているのだから。

 中央市……その名のとおり、斗紀桜府の中央に位置する市。
 高層ビルが立ち並ぶ一画、上から見るとヒョウタンみたいな形の池がある公園の近くにある高層マンション。
 そこに神親子の自宅があった。
 5LDKで、一室はトレーニングルームになっている。
 サンドバッグにルームランナーなど、様々なトレーニング機器が置かれている部屋。
 そにセパーレトのトレーニングウェアを着た香音がいた。
 彼女の手足は細いが、見る者が見れば鍛え上げられた筋肉が張り付いているのが分かるだろう。
 必要な筋肉を必要な分だけ鍛え、余計な筋肉を付けないようにしている肉体。
 鎧となり打撃力を生む筋肉は、あればあるだけエネルギーの消費が激しくなってしまう。
 筋肉に頼らずに打撃力を生む方法はある。全身の動きを使って相乗効果を生めばいい。
 準備運動を終えた香音は、サンドバッグの前に立つ。
「ふっ!」
 短く鋭い気合を発し、拳を突き出す。腕の動きだけではなく、肩も腰も使って拳を打つ。
 重たいサンドバッグが、少女の細い腕から放たれたパンチを食らったとは思えないほど大きく揺れた。
 二発、三発と拳を叩き込まれ、ギシギシとサンドバッグは音を立てる。
 次に蹴りを放つ。腰の捻りを加えた回し蹴り。
 拳と同じように、細足による蹴りを食らったとは思えないほど、サンドバッグは大きく揺れた。
「ふう……」
 トレーニングを終えた香音は息をつき、タオルで汗を拭う。
 彼女の白い肌は上気し、汗がビッシリと浮かんでいる。
 汗で張り付くトレーニングウェアの感触は気持ち悪いものだ。
 なかなか慣れることができない。
 香音はトレーニングウェアを脱ぐ。トップだけではなく、ボトムも躊躇わずに脱いだ。
 全裸となった香音は、汗で濡れたトレーニングウェアを持ってトレーニングルームから出てバスルームに向かうとする。
 その途中、あくびを漏らしながら京一が自室から出てきた。
「おはよう、パパ」
 スレンダーな裸身を晒している香音は、平然と笑顔を京一に見せる。
 Aカップの乳房とうっすらと翳(かげ)った股間を隠そうともしない香音。
 そんな彼女に、京一は大きな溜息をつく。
「お前ねえ……いつも言っているだろう。家の中とはいえ、裸で歩くんじゃない」
「いいじゃん。ここにはボクとパパしかいないんだから」
 京一に注意されても、香音は気にしない。
 この二人は親子だが、実は血のつながりはない。
 香音は京一の養女だ。
 四年前、とある事情があって京一は彼女を引き取った。
 そして三年前から、護身のために様々な技術を教えている。射撃も、そのうち一つだ。

 

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