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ノンジャンル

可視光線 5

   

不定期連載第3弾。

垣間見えた弱さ。
プロポーズ。

軽口とウェディングドレス。

 

□■9■□

 須王の背中が、怯えていた。
 自分が目覚める様子がないことに安堵したように、ベッドを降りた須王の動きをそっと伺う。
 素肌にブランケットを巻きつけて素足のまま歩く須王の背中。
 困惑する背中は、けれどもピン、と伸びていて……。
 朔はふ、と苦笑した。
 パタン、とバスルームへのドアが閉まる。
 昨夜、朔は須王を許さなかった。
 自失するまで味わって、それでも満足はなかった。
 自分はそういうことに関して淡白なほうだと思っていたが、その認識は間違えだったらしい。
 朔は新しい認識に苦笑した。
 シャワーの流れる音が朔の耳をくすぐる。

「さてと……」

 朔はベッドから起き上がり、シャツを羽織った。
 十分な睡眠は朔にもう一歩踏み出す意思を植えつけていた。

 

-ノンジャンル


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