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織夜的新年会!

   

明けましておめでとうございます。
新年のあいさつの意味も込めまして、織夜キャラで新年会を開催いたしました!
過去作品の名有りキャラ集合でカオスな新年会開催! 座談会要素も盛り込み、まだ織夜作品を読んだことがない方でも楽しめるかも!!? 過去作品を知っていれば10倍楽しめる! 座談会を知っていればさらに楽しめる!! 

濡れ場はありませんが下ネタ出てきますのでご注意ください。
出演キャラはこちらの作品からです。↓
【ケーシ×マサミ】
【黒高奴隷調教委員会】
【我、正義の戦士也】
【カメラマン×制服彼女】
【俺様年下彼氏×童顔巨乳年上彼女】

調子に乗って長くなってしまいました。すみません。

 

某旅館の広間。ここで、一月恒例の新年会が開催されていた。
新年会を取り仕切っているのは、振袖姿でちょこちょこ動く、少女と女性の雰囲気を併せ持つ天然小説家のマサミだ。
マサミは会場を見渡し、確認をとった。

「飲み物、みんな持った? ケーシさんいいよぉ」

自分はオレンジジュースが入ったグラスを手に持ち、傍らの、袴姿の男に声をかける。マサミと共に幹事を務める、マサミの年上の恋人、ケーシだ。
柔和な笑顔に少しだけ真剣みを加えてケーシは立ち上がる。精悍な空気を纏う長躯に会場が注目した。

「あけましておめでとうございます。昨年もいろいろありましたが、今年はもっといろいろあると思います。2010年、不景気に負けず気張っていきましょう。その前に、今夜は無礼講です。おもいっきり楽しんでください! 乾杯!!」

「かんぱ~い!!」

浮かれあがった声が会場を揺らす。
参加者はそれぞれにグラスを打ち付けあい、飲み物を一気に流し込んでいった。

テーブルにはお決まりのおせち料理や各種鍋。チーズやフルーツの盛り合わせに焼肉と、参加者の多様性に見合ったメニューが並べられている。

さっそく若さと勢いで騒ぎ始める学ラングループ。
日本文化が物珍しいのか、周りをきょろきょろと見回す、ビスクドールのような可憐な外国人少女と、お付きの美形執事。
おせちをつつきながら、カメラ片手に傍らの彼女を撮影する男。
高校生の彼氏がビールに手を伸ばそうとするのを必死で止める巨乳の女性。
ひとり優雅にワインを飲み始める、黒スーツの初老紳士もいれば、なぜか一人で日本酒を飲む精悍なメガネ男子まで、なぜ一緒の部屋で飲み食いしているのかと思うほど、共通点のない人間がそろっていた。
しかし、何より異様なのは、肩身が狭そうにマサミ達に挨拶にきた体表が紫の怪人2人だ。

「あの~、マサミさんケーシさん、お招きありがとうございます」

世界征服を企む悪の組織ヴァンガードの構成員であり、人型でありながら紫の肌と捩れた2本の角を持つ重力使いのドービニエが、恐縮して頭を下げる。
会場内で異彩を放つ怪人だが、誰よりも社交性を持ち合わせている怪人だった。

「あ、ドビィ君、ブビィ君、そんなに畏まらなくてもいいんだよ」

凶悪な肩書が並ぶドービニエの素性を知っていて、それでも尚、マサミは友好的な笑顔を向けた。

「いやぁ、ありがたいんですけど、いいんですかね? ヴェルファイア閣下は容姿がフツーですけど、オレ達明らかに怪人だし……あ、ケーシさんどうぞ」

満面の笑みで迎えてくれたマサミの姿勢に更に申し訳なさそうに頭を掻いたのはブラウビニエだ。ドービニエの相棒で、異常に発達した筋肉の見た目通り、怪力の怪人である。ブラウビニエは、持参したビール瓶をケーシのグラスに向けて傾ける。

「あ、ありがとう。大丈夫なんじゃないかな。よくも悪くもみんな織夜キャラだし。引いてはいないみたいだよ」

マサミと同じように、怪人二人に動揺することなく素直に酌を受けたケーシは会場に目を向ける。

悪の組織の怪人が新年会に紛れ込んでいても、会場はある意味いつも通りだ。

「キラ先輩! 体表が紫だよっ! ちょっとすごい。細胞とかどうなってるの!?」

学ラングループの一員であるカナメは大きな目を更に見開きキラキラさせている。傍らのキラの肩を揺らして、裏返りそうな声で興奮を現した。

「レオン、私、初めて怪人を見たわ!」

「私もですよ、ニーナお嬢様」

漫画の世界から出てきたような少女と執事、ニーナとレオンの認識は、怪人と日本人が同レベルだ。

「なんか一発芸でもやれよ」

年上の彼女に飲酒を止められたナオヤは不機嫌そうにヤジを飛ばす。

「ナオ君、ハメ外しすぎないでね」

「逆にハメちまうかもな」

「ナオ君っ」

大人である立場上正しいことをしているユカナは、年下俺様彼氏の冗談を受け流せずに顔を真っ赤にした。

「なぁ、写真いいか?」

「どっどうぞ」

振袖で着飾っている彼女のエリカとご馳走を放置して、コージはカメラを構えてドービニエの周りをぐるぐる回りながらシャッターを切る。

「ね? 大丈夫だよ」

周りの反応に苦笑しながら、マサミが2人の顔を覗きこむ。
好奇心丸出しの無邪気な反応が、怖がられるのではないかと、心配していたドービニエとブラウビニエを安心させた。

「貴様ら、芸でもして盛り上げてみせろ」

胸を撫で下ろした2人に、ヴァンガードの総督、ヴェルファイアがワイングラスを傾けながら命令する。
弾かれるように、2人は直立姿勢をとってヴェルファイアに向き直った。

「はい! 閣下!!」

唐突に始まった予定にない余興に、マサミとケーシはテーブルを動かして会場の前方を広げた。

部屋の隅でコソコソと打ち合わせをしたドービニエとブラウビニエは、何食わぬ顔で観客にお辞儀をする。

 

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