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歴史・時代

宮廷戯曲/第6話

   2005年10月4日  

“寝物語”

企みのためだけに逢瀬を重ねる紫嬉(25)と高呂順(29)。

ある夜、情事の終えて帰ろうとする男を、不意に紫嬉が引き止める。ふたりが交わす寝物語。そこにかよう感情は、何なのか。

愛と陰謀渦巻く宮廷ラブストーリー。

 

第6話
“寝物語”

「ハアァッ…ンッ…ンン…アァァ…」
グチョ クチュ ピチャ
寝台に座らされ、後ろから抱きかかえられた紫嬉(シキ)の中を、二本の指が這い回る。
背後から回されたその手は的確に、紫嬉を追い詰めていく。
もはや男は、紫嬉の身体をすみずみまで知り尽くしている。
「アァン…ハァ…ン…」
(口付けが欲しい…)
右後ろに首を向けて、唇をねだる紫嬉に、男はわざと望むものを与えない。
代わりに、乳房を弄んでいたもう片方の手が身体を這い登り、指をその口にあてがう。
「…ッ…ンッ…」
チュパッ クチュ
紫嬉は夢中でその指を吸い、舌を絡める。下半身と口元から聞こえる水音が、興奮を加速させる。
頭が真っ白になっていく。増幅された快感が臨界点を迎える。
「アァ…もうッ…イクッ!…ンアァァ—-ッ」
思わず、指を口から離して、紫嬉は嬌声をあげた。
腰がビクビクと大きく痙攣し、ふっと全身の力が抜ける。
「淫らな方だ」
耳元をくすぐる静かな声。
「…違っ」
抗議する紫嬉の身体をまだ、その手は逃がさない。
「アッ!!」
蕩けた泉の愛液を、その上の芽に塗りつけられて、紫嬉の身体に電流が走る。
「さあ」
ふたたび再開される容赦ない責め。
「アァンッ!!…だめぇ…今はッ…ンアアアッ」
達したばかりの身体は、恐ろしいほどの快感を紫嬉に叩きつける。
内側のひだをこすり続けるひとさし指と中指に加え、親指が外の芽を転がし弄ぶ。
身体を反り返らせる紫嬉の唇を、高呂順(コウロジュン)が奪い、深く、その中を侵す。
「ン—–ッ!…ンンッ…」
襲い掛かる快感の吐き出し口を奪われて、紫嬉は必死で腰をふる。それが、また快感を増幅する。
(だめっ…でちゃうっ…アッ…)
尿意に近い何かが、凄い勢いで下半身に集中する。もう我慢できない。
「ンン———–ッ!!」
プシャ—–ァッと音を立てて、大量の潮が、高呂順の手と、寝台を汚した。

 

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