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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

『ハンティング・3幕・狩人』

   

共同執筆作品 第2弾

見知らぬ男が、現れた。不法侵入者?
「彼女はお前の女か?」
「ああ」
男の勘違いでも良い。彼女は俺の女だ。

次回
『ハンティング・4幕・捕獲』
最終話です。

 

彼女へのメールに熱中して、周りに気が廻らなかった。
背後に大きな男が、アーミーナイフを持って立っていた。

「君は何者だ?」

恐ろしかった。息をするのを忘れていた。

「あ、怪しいものではありませんよ。」

俺はとっさに、彼女を見てしまった。
男は含み笑いのような笑みを浮かべた。

「あの女は、君の女か?そこで、いいものを見つけたよ。」

男は手にした黒いものを見せた。
広げてみれば、彼女が脱いだ黒色のショーツだ。

「あの女のものか?」

男が聞いてきた。

「ええ、先ほど、彼女が脱いだものです。」

この男も、山歩き風の身なりだ。
不法侵入者…俺と同じ立場だろうと思った。
偶然、道に落ちていた下着を拾い見渡した先に、俺たちの姿を見つけたのだろう。
彼女とは関係ない男だろう。
知っていれば、俺に彼女の事を聞いたりはしないだろう。

「何をしているんだ?」
「メールで彼女と話してる。」
「メールで話し?」
「遊びですよ。」
「何かさせるのか?」
「はい、命令してるんです。」
「あの女を裸にしてみろ。」
「だめですよ・・」
「なぜだ?」
「こんな所で・・・」
「誰もいやしない、かまわないだろ?それを楽しむために、山に来たんじゃないのか?」
「そうですけど・・」
「あの女は、それで喜ぶ女なんだろ?」
「さあ・・」
「さあって、お前の女なんだろ?」
「・・・・・・そうですけど・・裸は・・・」
「男だったら、自分の命令で恥ずかしい事でもしてくれれば、嬉しいだろ?」
「はい。」
「やってみろよ!もう、下着を脱がせたんだろ?」

男の威圧的な態度で、僕はメールを送った。

 

-ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

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