幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

ラブストーリー

ふり返れば、愛慾。10【取巻きの男】

   

昔、つるんでいたメンバーとの再会は、昔一番輝いてチヤホヤされていつも話題の中心にいた頃を思い出させてくれる

香水の仕事で私は失いかけた輝き、女としての輝きを取り戻しつつある

いい寄る過去の男
誘われるままに脚開いていた若い頃

でも今は…

 

 晴れ晴れとしていた。

 昨日までの私とは打って変わって、とても晴れ晴れとした清々しい朝。

 今朝方まで付き合ってくれた弟の姿は、もう居間にはいなかったけれど、書置きがあるだけで安心できる。

 こんな朝早くから仕事のわけがない。

 出かけてくるの走り書きは、彼女とのデートか、友達との約束か。

 夜中の食べ散らかしを片付けながら、テレビをつけると昨日の会見の模様が流れていた。

 だいたいワイドショーってどこも同じものを何回も流してくれる。

 いつもはウザいと思っていたことだけど、今は少しだけ感謝。

 当人、どんな感じで映っていたのかを知りたかったから。

 多分、昨日のままの私なら、見たいなんて思わなかったと思う。

 散々愚痴ってすっきりした私は、結構客観的に見ていられたの。

 ああ、いくら弟だって、良高と透くんとの男女関係は愚痴らないわよ。

 契約打ち切りの崖っぷちモデルだってこと。

 冗談で、仕事取るために身売りしようかな~とは言ったけど、それに対し圭吾は反対も賛成もしない。

 ただ黙って聞いて、適当に相槌うってくれる。

 それがとても嬉しかった。

 ひとりじゃないっていうのがわかるから。

 

-ラブストーリー