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童話

Candre Domaine Ⅲ

   

何事にも上手く立ち回れないシンデレラは継母の怒りをことごとく買ってしまう始末

とうとう更なる拘束を余儀なくされてしまう

ちょっとアブノーマルな展開

 

第3章 躾

 ペットに躾は基本。

 だいたい生後半年程で決まってしまうらしいけれど、新しいペットのシンデレラは、そういう愛玩動物的なペットではないの。

 ある種の方々の間では高値で売買。

 競売もあると聞くわ。

「ねえ、お母さま。シンデレラを売っちゃうの?」

「いいえ、桔梗。そんな勿体ないことはしませんよ。それに、そんな高値では取引されないでしょう。そんなペットを出したとあっては、時枝家の恥です」

「そうよ、お姉さま。お母さまが再婚された相手は、あの時枝家の現当主でしてよ? 恥の前に、自ら品物を提示しなくても、配下が仕入れて捌いてくれますわ」

 そう、そして何からなにまで上手く誤魔化してくれる。

 頂点に君臨する一族の当主にお母さまは気に入られたのだもの。

 そうね、そこまで気にすることはないわね。

 こうしてシンデレラの躾が始まったの。

 昼間は下働きのまた下働き。

 日が暮れると私たちのペット。

 時折、昼間からペットと戯れたりもするけれど……

 

-童話