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童話

Candre Domaine Ⅳ

   

義姉たちに結婚話が舞い込む
浮かれる時枝家

しかし地下にいるシンデレラに異変が…

 

第4章 存続

「待って、お母さま。それって……杏子もってことかしら?」

 縁談話に心浮かれていられたのは、たった1日。

 正式な書状が届いて愕然としたわ……

 相手は私にだけではなく、息のかかった知人友人・同士や配下全てにまで声をかけていたの。

 しかも、しかもよ……性別問わず、未婚者は必ず出席することって――

 男も?
 女も?

 ちょっと待って、相手はどんな方?

 私、浮かれ過ぎてすっかり相手の調査することを忘れていたわ。

「そんなことだと思ってよ、お姉さま」

 そう言って、私の楽しみを奪った杏子が相手の殿方の写真を見せてくれたわ。

 悪い子じゃないの。

 ええ、それはわかっているわ。

 でもね、私と杏子なら、世の殿方は必ず杏子を選ぶ……

 知らない女にならいいわ。

 でも、大好きな妹に負けるなんて、その時の気持ちの持って行き場がないわ。

 

-童話