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Happy Merry Christmas!

と言うことで、あのメンバーでクリスマスのニューヨークへ!

謎だらけの獅羽と狼牙ですが、蒼音はどんどん深みにハマっていってます(笑)

皆さんのお言葉をお待ちしていますm(_ _)m
いつもながら、作品投票、メッセージ、掲示板への書き込みを宜しくお願いします。

それでは、ごゆっくり…。

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クリスマス特集になっていますが、シリーズ物のお話ですので、初めての方は、

〈Automatic! 王子は背中に花しょって〉

を先にお読み下さい。

甘くて、謎めいたお話ですので、是非ご一読ください!!

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恋する人達が

世界中に溢れたら

〈この幸せなひとときを永遠に〉

そんなみんなの想いで

流れていく時間が

止められるかもしれない

冬のセントラルパークで、私はそんな事を思っていた…。

今居るのは、あの有名な〈Bow Bridge〉…。

この橋の近くに、あの広大な芝生とニレの木の並木道がある。

映画でしか見たことのない風景が広がる。

でも、かなり寒い!

『蒼音、セントラルパークにはお城もあるんだって!
行きたいねぇ。』

普段は落ち着いている花梨が、定路の横ではしゃいでる。

『お前、初めてじゃないだろ。』

定路が呆れている。

『だって、いつも仕事ばっかりなんだもん。』

いや、今回も仕事ですって…。

『東側には5thアヴェニューがある。

ティファニー、、カルティエ、グッチ、ルイヴィトン、シャネル、プラダ、エルメス、フェラガモ、ブルガリ、ディオール、ウンガロ…。』

定路は有名なブランドの名前を呟いている…。

完全に買い物モードだわ。

『蒼音、パンとコーヒー買ってくる?』

獅羽が私の顔を覗き込む。

何故分かったのかしら?

確かに今、定路の〈ティファニー〉という言葉で、私の脳裏にはオードリー・ヘップバーンが、コーヒーとパンを持ってウィンドウを覗くシーンが浮かんでいた。

『ううん。 ヘップバーンだから似合うんだよ。』

私は少し照れてしまった。

『でも、きっとあのシーンをやってみたい女の子はたくさんいるわよ。』

と定路が胸に手を当てている。

…。

いまだに慣れない、この定路の瞬間チェンジ。

すごく男らしいかと思えば、瞬時に乙女に変わっている。

花梨は慣れているのか、ほったらかしだ。

撮影は明日から4日間。

ちなみに、撮影最終日はクリスマス・イブ。

翌日のクリスマスはフリーだ。

さすが定路。

N.Y撮影をクリスマスに被せてきてる。

誰も知らない所で、花梨とゆっくり過ごしたかったのだろう。

チェックインには早い時間だったので、私達はホテルに荷物を預けて、ここに直行したのだ。

寒かったけど、ゆったりと時間を過ごしたいと言う、獅羽と狼牙にみんな従った。

『うぅ~。寒い。
花梨、買い物に行きたくない?』

定路が乙女モードで、花梨のコートの裾を引っ張っている。

花梨は悩んだようだが、頷いた。

『蒼音、私達は退散するわ。 後でね。』

と、5thアヴェニューの方向へ歩いていった。

定路と楽しそうに話をしている声が風に乗って聞こえた。

『さて、どうする?』

冷たい風が吹き、じんわり涙が浮かんでくる。

寒い…。

私は手袋を嵌めた手で、頬を押さえた。

『蒼音、泣いてるの?』

狼牙の濡羽色の髪が風に揺れ、あの穏やかな漆黒の瞳が私を見ている。

『風が頬をチクチク刺して、涙が出てきたの。』

すると獅羽が手袋を外し、大きな優しい手で、私の頬を包み込む。

私の中に獅羽の温かさが流れ込む。

『ありがとう。 でも、このままじゃ歩けないよ。』

私が笑うと、獅羽は自分がしていたマフラーを外し、頬を覆うように巻いてくれた。

鼻の下まで巻かれたマフラーから、獅羽の甘い匂いがして、私を包み込んでいる。

狼牙は目を細め、微笑を浮かべた。

私が二人より4歳も年上なのに、一番子供扱いされてる。

でも、すごく心地いい…。

『じゃぁ、Rambleを通って、Belvedere Castleを見て、Great Lawnに抜けよう。』

と狼牙が私の左手を取った。

『そうだね。』

と獅羽が私の右手を包み込む。

背の高い二人に両手を繋いで貰い、ますます子供みたいだ。

獅羽が鼻の下に握り拳を置き、クスクス笑う。

『蒼音、こうしてると捕らわれたGrayみたいだ。』

Gray?

『知らない? 灰色で、目が大きい、小さな宇宙人。』

獅羽は楽しそうに手を挙げた。

狼牙もそれに習って手を挙げる。

万歳の格好になった私…。

『もう、馬鹿にして!』

私は二人の手を振り切って、

森の中の小道へと走った。

後ろから獅羽の弾けるような笑い声と狼牙の優しい声が聞こえる。

『蒼音、転ばないようにね。』

本当に、子供扱いするんだから!

 

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