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SF・ファンタジー・ホラー

マスクエリア 第五覆面特区 エピローグ(完)

   

決戦を終え、アランや新月や佳代、そして清水たちは、それぞれの道を歩いていく。

数年にわたって連載してきた「マスクエリア 第五覆面特区」は、これにて完結となります。

インターネット上での小説初連載という、私にとってはじめての試みを、無事完結させることができたのは、ひとえに読者の皆様と、幻創文庫のスタッフの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

まだまだ未熟者ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

「いやあ、驚きましたよ。まさか見送りに来て頂けるとは思っていませんでしたからね」
 人で賑わう国際空港のロビーで、アランとレオナルドは向かい合っていた。
 大きなリュックサックを背負った、バックパッカー姿のアランからは、かつて身を包んでいた張り詰めた雰囲気は感じられない。
「お前が『裏』に居残った最後の人間だからだ。セレモニーをやれるわけではないが、一つの歴史の終わりには立ち会っておかねばな」
「はは、そんな大げさな。ただ、そう仰って頂けると、私たちの苦労も少しは報われるかも知れません。分かち合う人間がいないのは残念ですが」
 あの決戦の後、マクベスの「裏」セクションの全ては、活動を停止し、解体への道を辿っていった。
 反発は無かった。
 力が全ての「裏」にとって、絶対的な実力を有していたアランがフォール負けを喫したという事実は、価値観の転換と放棄をさせるに十分過ぎるものがあったのである。
 また、既に多くの人間が、アランらの手引きによって、「表」や、マクベス一門の外部に移籍していたことも大きかった。
 決戦の終了に前後して、バトルシティの闘いも終結した。思ったよりもずっと死者は少なく、投降した「裏」の人間の多くは、戦っていた敵団体に下ることになった。
 真剣勝負を経て、通じ合うものがあったのかも知れない。

 

-SF・ファンタジー・ホラー


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