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ラブストーリー

罪咎∞ #2【濡れて】

   

「久しぶり。随分探したのよ――」
 背伸びしてさしだす傘。
 男の俺が手にするには不似合いな、パステルカラーの傘の中に俺はいる。
 声のする方へと視線を落とせば、見事な黒髪を綺麗に伸ばした少女が立っていた。

 

 六月の終わり、平均より遅い梅雨入りした時。

 運悪く俺はまた体力仕事に借り出されていた。

 傘をさすほどでもない小雨。

 しかし時間が経つほどじんわりと衣服を濡らし、身体を冷やしていく。

 寒い――直感でそう感じた時、ふと降り注ぐ雨から守られるように傘をさしだされた。

 

-ラブストーリー

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