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ノンジャンル

癖と拘り、憧れはセピア色

   

まだまだガキだった俺が抱いた
『大人の男』の姿は、煙草吸って珈琲飲んで、手にしているのはジッポーライター

憧れていた姿の歳になった俺は、まだガキだった頃のことをふと思い出していた、ドリップされている珈琲の香りに誘われて

 

カチ カチャ カチ カチャ……

乱れることなく淡々と繰り返される音が珈琲豆がミルによって挽かれていく音と重なる。

次第に挽かれた豆から漂う香りにふと昔を思い出し右手に持っていたジッポーライターに視線を落とした。

右手にジッポーライターを持ち親指で蓋を弾くように開け手首を返した反動で蓋が閉まる。

その動作を繰り返す兄貴がとても格好よく思え、吸った事もない煙草を吸い始めたのが喫煙の始まり。
あの頃は大人の男とは格好よく煙草吸って苦い珈琲をあたかも美味そうに飲む、そういう姿が理想とする大人の男像だった。
そんな姿に一番近かったのが、少し歳の離れた兄貴だった。

 

-ノンジャンル


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