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ラブストーリー

地図にないキスをしよう Ⅳ

   

灰色の空が晴れると一気に希望の光が指す

助かる、助かるかもしれない、誰もがそう思った

やがてその思いが届きエイミは日本に戻れたのだが、予期せぬ事態が待っていた

 

Ⅳ揺れる夜空

 ジュンが去ってからすぐに人の声が聞こえてくる。
 煙が晴れた時とは違い、今度は言葉で聞こえたので、私は耳を澄ましその言葉を聞く。
 Help、Helpと聞こえる。
 その後に狼煙のようなモノが空に向かい打ちあがり、どこからともなく音が近づいてくる。
 その音がヘリのプロペラだと気付くのに、私は随分とかかった。
 この目で見るまでは信じない、幻聴が聞こえるくらい限界にきているのかもしれない、ぬか喜びほど落胆は激しい。
 だから自分の目で見るまでは信じない。
 だけれど気持ちは違う。
 助かる、助けに来てくれている。
 そう願わずにはいられなかった。
 服が乱れ、できればひと目に晒される場には出たくはなかったけれど、視界に入り確実に近づいてくるヘリを見た時は、目印になるものと上着を脱ぎ必死にHelp、Helpと叫んでいた。

 

-ラブストーリー

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