幻創文芸文庫 (β)

小説好きの創作小説を無料配信*スマホ対応

SF・ファンタジー・ホラー

礼拝の宴 【3】

   

あずさと合流したレナは、ふたりで旧校舎の中を調べはじめる

そんな中、旧校舎にはあずさとレナしかいないはずなのに、軋む音が近づいてくる

先に動いたレナが見たものは、覗き込むように顔をだした…

 

 
 口を塞がれると恐怖心が増す。

 どうにかして逃れなくてはと手足を動かし足掻く私の耳元で呆れ気味の囁き声が聞こえた。

「レナ……私だよ、あずさ。ちょっと静かにしてくれない?」

 え? あずさ?

 手足を動かすのを止めると、ふぅと息を吐きながら私の口を塞いでいた手が離れていく。

 振り返ると先に帰ったはずのあずさが居た。

「あずさ? 帰ったんじゃなかったの?」

 なんで先に帰ったと思ったかというと、用があるから先に帰ると確かに言って私より先に教室を出ていたからなんだけど……

「ちゃんと帰ったよ。でもその途中で、森の中に入っていくレナの姿見かけたから、追いかけてきちゃった」

 確かにあずさの手には学生鞄がある。

「懐中電灯なんか持っちゃって、準備いいんだから。協力するって言ったじゃん」

「そうだけど。でも、ここにお姉ちゃんがいるなんて思ってないし」

「確かにね、記録にない生徒をここに閉じ込めていたなんてことになったら、事件だよ。でも、ここ何かあるよ、きっと」

「なあに? また憶測やデマ的な噂でしょう?」

「ううん、違うよ。あ、黙って。シッ……見て、ほら」

 

-SF・ファンタジー・ホラー


コメントを残す

おすすめ作品