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SF・ファンタジー・ホラー

礼拝の宴 【9】

   

佐々木の想定していなかった事態が起こり、立場が逆転する

レナは病院のベッドの上で真実を聞かされるのだが…
その現実は彼女にとってとても衝撃的で、結果彼女の選んだ道は――

※完結となっていますが、本当の完結は次の番外編になります
 物語の展開上、レナの一人称ではなく別の人の一人称にしたく、レナ視点の話はこれで終わりという意味での完結で、物語自体はあと1つあります

 

 
 どれくらいの時間が過ぎただろう。

 昼も夜もこの部屋にいるとまったくわからない。

 ただあずさが姿を見せ、私の前で数人の男たちと淫らな行為に及び、声が掠れるほど堪能すると去っていく、それがどうも時間の目安になっているのかもしれないと思ったのはしばらく経ってから。

 でも、それを数えて過ごせるほど、私もまともでいられたのは初めの頃だけ。

 井上さんも日に日に狂ったように乱れるようになって、私も感じているかと聞かれ続けているうちに感じていなくてはいけないのだと思うようになる。

 気持ちいい、感じるってどんな感じ?

 あずさを見て、あんな声だせばいいのかな?

 見よう見まねで出してみると、見ていた佐々木は満足そうにほくそ笑む。

 その眼差しが思いのほか優しく見えて、ああこうすけば自分を痛めなくてもいいんだ、追い込まなくてもいいんだと知る。

 そう考えると、私は烏丸先生の事が前から好きだったのかもしれない。

 運命の赤い糸で結ばれ、やっと出会えた最愛の人なのかもしれないと思うようになる。

 自分から先生を求めるようになると、不思議と心が休まっていく。

 心なしか、先生も優しくしてくれているような気にもなるし、これが正しいのだと思うとこの世界も悪くはないと思えるようになっていた。

 けれど、そうそう物事は上手く進まないもので、佐々木にとっても想定外の事態が起きた。

 

-SF・ファンタジー・ホラー


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