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歴史 / 時代

ハヤブサ王 第5章 〜隼は天に上り飛び翔る(4)

   

「ワケノミコとメトリノヒメミコを捕まえるのです。いいですね」
 ワケノミコ軍の退却を聞いて、ヤタノヒメミコは追撃命令を出した。
「捕縛したあとはいかがいたしましょうか?」
 追撃軍の大将に任命されたホムチベノオフナが訊いた。
「捕まえたあとは…」
 ヤタノヒメミコは、しばし考えた。
(捕まえてどうするのか? 目の前で八つ裂きにするか? それとも、もっと非道な目にあわせるか? いや、やめよう。二人の顔など見たくない。メトリに、ワケを奪い取ったというような自信満々の顔を見せられるのは嫌だ。お互いに見詰め合い、愛の言葉をささやきながら処刑されるの姿なんて見せられては、こちらが逆に惨めになるだけだ)
 そのまま死んでもらったほうがいいのだ。
「捕まえたあとは…、その場で処刑しなさい。死体は、その場に埋めてやりなさい。遺体を埋めた証拠として、二人から勾玉や衣服を剥ぎとる必要もありません。いいですね」
 ヤタノヒメミコは、幾分寂しそうに命令を出した。
 オフナとサエキノアタエアガノコは、その命令を受け、すぐさま追撃にはいった。

 

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