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ハードボイルド

Egg~ノクターン~episode4

   2016年7月15日  

銃だ。愛用の銃。中にはちゃんと弾が入っている。奴の鼻頭に突きつけて言った。
「おかしな事したら、タダじゃ済まないよ」
「そのときは、殺してくれてかまわないさ」
「言われなくともね」

大人のためのハードボイルドアクション!!

 

逞しい腕を掴みつつ、上体を起こそうともがきながら相手の顔を見上げると、あろう事かやはり私の嫌いな男がそこには立っていた。
「もぅ、なんなのよ! あんたは!?」
「話くらい、聞いてくれたっていいじゃないか!?」
優しく私を起こしてくれながらも、何か鋭い口調に心臓がどきっとした。
「用はないんでしょ?」
「用ってものじゃないけど、もっとゆっくり話がしたくてきたんだ。俺のこと信頼してくれてないみたいだし」
「当たり前でしょ! ロクすっぽ知りもしない人間、どう信じろと?????」
「仲間にはなれないのかな?」
ぽつんとそう言いながら、悲しそうな眼で苦笑を見せる。
「少なくとも、私はあんたを信頼なんてしない。パープル・アイだって、それほど興味もないし。ジェヴィットみたく、大きな賭けをしたいとだって思わない。あんたとするくらいなら、一人で安いカモでも狙うわ」
冷たく言い放ってやった。
ララはそれから暫く無言でいた。気まずくなって、じゃぁと切り出したのは私からだった。扉を閉めようとしたとき
「……俺……降りようか?」
と、力なく聞こえたから
「私が降りる」
と、だけ言って扉を閉めた。

****

 

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