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現代ドラマ

第五話 三流先生、電子書籍作家になる!

   

『おかえりなさいませー、ご主人様ー!!』

 メイドキャバ「サード・メイデン」でメイドたちがお迎えに来た!

「うむ、今、帰宅した。指名はアリサさんを頼む! それとこれ、割引券!」

 指名と割引もぬかりなく行い、先生、奥のアリサメイド長まで通された。

「あら、三ちゃん? 久しぶりね? 今日はどうしたの? 顔がいつもに増して三流っぽくへこんでいるけれど?」

 にこにこしながらも、アリサには見抜かれてしまったらしい。
 三流先生、気難しい顔をしながら、ため息をついてしまった。

 だが、ここはお店なので、ひとまずメイドウィスキーを先生は頼む。
 メイドウィスキーをちまちまと飲みながら、先生は聞いてみることにした。

「その……。アリサさんって、20代だよね? 普段、どんな本、読む? 電子書籍とか読む?」

「こら! レディに年を聞くものじゃないわ! 実は30代なのよね、私。それがどうしたの? ん? 本? 電子書籍ねえ……私はアナログな人間だからあまり読まないわね……」

 先生、計算ミスか?
 さっそく思わぬアクシデントだ!

「あら? 三ちゃん、電子書籍にはまっているの? だったらいいの教えてあげようか? 最近のだとね、TL(ティーンズラブ)やBL(ボーイズラブ)の流行りはね……」

 思わぬところに援軍登場!
 アリサの部下、会計メイドのコッコちゃんが助けに来てくれた!

「ふむふむ、なるほど……。20代・30代の女性読者たちは、TLやBLといった、エッチな電子書籍を好むのか……。しかし、僕はTLやBLはわからん! コッコちゃん、他にいいのない? 今度、原稿を送る会社の案件で、今、五里霧中なんだよ!!」

「そうねえ……。じゃあ、一般路線を攻めてみたら? 推理小説とかホラーなら、女性に限らず、だいたいいつも売れている印象があるけれど?」

 そ、そうか、それだ!!
 三流先生、実は推理小説やホラーは大好きだ。
 なぜなら、それらの分野にはB級、もといC級があるからだ!
 C級推理やホラーとなれば、三流先生、もはやこっちのもの!

「ありがとう!! よおし、君のカクテルも頼んじゃおう!! コッコ・カクテル追加で!!」

『きゃー!! 三ちゃんすてきー!! ありがとー!!』
 萌えポーズで叫ぶコッコちゃん。

「うふふ、コッコちゃん、三ちゃんを助けてくれてありがとう!」
 そんなコッコちゃんを微笑ましく見ているアリサであった。

***

 

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