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現代ドラマ

美少女ゲーム考察小説集 第3話「エロ芸評論家の一喝!」

   

M「おっしゃるとおりで。実は私自身、先生のご本は、出版されるたびに毎回のように読んでいます。近日、発行されるご本は、エロゲー業界の末路を批判した本だとか? どんな本なのか、簡単にご紹介頂いてもよろしいですか?」

G「そうだのう。近日中に発行される本は『図解 エロゲー最期の日!』という仮タイトルだ。本の名のとおり、エロゲー業界の末路が図解で詳しく解説されておるのだ。さて、ご紹介ねえ……。だいたいだが、私の主張は初期の頃から一貫していて、エロゲーという人類の歴史を止めてはならない、ということだ。近年、エロゲー市場が縮小とか暗い話題が多いが、かと言って、業界が縮小したぐらいで、エロゲーを創ったりプレイしたりする熱をあきらめないで欲しい、という話だな……」

M「先生の主張はいつも大変熱くしていらっしゃることは、私自身、評価しています。ですが、業界が暗い話題に押しつぶされているのも、また事実。先生としては、いかが思われますか?」

G「エロゲー業界縮小について論じたものは、私の商売仇でもあるプロエロゲーマー・秋葉紅蔵(あきば・こうぞう)が主張する『エロゲーは衰退しました』という本がある。あの本は、近年の表現規制がエロゲ業界の表現の幅を狭くし、エロゲーが衰退していくという話だ。だが、秋葉君の主張は、非常に政治的というか、政治的な権力がエロゲーをダメにする、という話なんだよね。私は評論家として、一概に国家権力のせいにするのではなく、エロゲーそのもののパトス的なもの(あるいはエロゲーマーやクリエイターたちの内面)から考えていくべきだと思うんだ」

M「今、話に出ました秋葉先生ですが、秋葉先生はまた別の回でインタビューをする予定です。さて、話を戻しますが、ゲンさんは、今、パトスという言葉を使われました。情熱とか情念というか、感情の話ですね? エロゲーの市場縮小が国家権力の陰謀ではないとすると、その原因をいかにお考えですか?」

G「大変難しい。実は、エロゲー市場が縮小していくことに対する明確な原因とその完全な対策というのは、未だに業界内外で答えが出ていない難問なのだよ。しかし、私もエロ芸評論家の一員だ。私は、人々がエロを愛する心が衰退していくことで、エロゲーが衰退していくものだと考えている」

 

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