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SF / ファンタジー / ホラー

呼んでいる

   2014年2月20日  

 

◆◇◆◇◆

 
その年の夏は例年にも増して猛暑日が続いていた。
私は大学のサークルで、特に仲のいい女友達と、少しリッチな避暑地で数日を過ごす。
地元に戻ってもすぐ家に帰らず、駅前のカフェでつい先日の思い出話に熱が入る。
気づけば外はすっかり暗い。
家に戻ると両親は既に寝ているのか、灯りひとつ点いていなかった。
手探りで階段を登り自室へと入ると、着の身着のままでベッドへと倒れこむ。
汗ばんだ身体が気持ち悪いけれど、やはり自分の部屋は安心できるし居心地がいい。
少しだけ、少しだけ横になってからシャワーを浴びよう。
そんな事を思っているうちに目蓋は重く、いつしか寝入ってしまっていたみたい。
みたい――というのは、自分の意思とは関係なく起こされたから。
鳴り響くスマホの着信音。
手探りでスマホを手に取り時間を見れば真夜中。
あれから2時間少々寝入ってしまっていたみたい。
目蓋は重く、そのまままた寝てしまえそうなのに、スマホの着信音は諦めずに鳴り響く。
仕方なくスマホを持った手に力をいれ、もう一度、視界の中に入れると、懐かしい名前が出ていた。

 

-SF / ファンタジー / ホラー

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