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ミステリー

探偵の眼・御影解宗の推理 【嘆きの双子】25

   

 探偵の訪問に古我は慌てふためく。地下室を探られでもしたら困るからだ。

 棺はともかく幼児誘拐事件の犯人である証拠が地下室に隠してある。

 古我が執事長になり屋敷内すべての鍵を授けられた。そして地下室があることを初めて知った。そこに棺があるとは思ってもみなかった。そこに例の金を隠した…。

 あることに気づく。誘拐したときに絞殺したはずの双子の五歳児男女が生きていることに不審に思ったが、その真相を掴んだ。

 京介は古我に──。
 
 

 鍵は古我が手にしているから開くことはない。知られるはずのない事実を、どうして探偵が…

 古我は屋敷の誰かが情報をリークされたのだとわかった。

 一通の手紙によって。
 
 
 
 

クライマックス目前──

 

 探偵が訪問して突如として慌てた。屋敷内を探したいといったからだ。

 古我が“罪人の秘密の部屋”の存在をしって、そこに一億円を隠していた。

 例の棺のことなんてどうでもいい。それは城里家の問題だ。自分には関係はない。

 古我が殺されて一番よろこんでいるのは京介と美咲だろう。

 なぜなら、古我はある意味この屋敷を牛耳っていた。

 地下室には一億円が隠されていた。執事だからこその盲点をついていた。

 地下には棺桶が置いてある。そこには白骨死体がおさめられていた。

 染野美幸だ。

 そして、そこにはもうふたつ。

 骨のサイズからして五歳児ほどの幼児の白骨死体がふたつ。

 古我はどういうことかわからなかった。そこである事実を掴み連想した。

「そうか、双子の…、あのときのガキどもだ…やっぱり俺は殺している」

 白骨の首の骨にはヒビが入り砕けていた。絞殺した証拠が皮と肉が削げ落ち露わになった。

「はっはっはっはっは、どこまでも俺はついているな、バカな仲間をふたり信用させて俺が逃げるための盾となったんだからな、あっはっはっはっはっはっは──」

 古我は、このときどんな顔をしていたか、白骨死体の三体と地下室の扉をこそっとのぞき見していたのは長柄だった。

 長柄は小さな果物ナイフをエプロンの前のポケットに取り出し刃先をむけたが、いまならこの部屋で殺し閉鎖してしまえばいい。そう思った。

 しかしできない理由があった。美幸の棺桶があるからだ。そしてご子息の双子。敵討ちを目の前でしてあげられるが、古我の遺体を地下室に閉じ込めるのを嫌ったのだ。

 けして同じ室内では成仏できない。まだそのときではないと刃はしまった。

 

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