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恋愛 / ラブ・ストーリー

君がいない世界なら、僕は生きていけない・18

   

 作戦4、アンチズと煉獄会の両組織が対峙し抗争が勃発するだろう。

 双方の訴えについては心当たりがないと主張するが、それがさらに諍いの元になる。

 俺は球体を手の中で転がしながら、時計を見た。「時間です」

「ああ、イヤホンを…」羽場戸はイヤホンを耳につけた。

 俺も同じようにイヤホンを耳につける。アンチズのリナが捕らわれている場所に盗聴器を仕掛けた。

「これで状況は把握できる」

「感度良好っすね」

 先生は何度も未来を行き来して、たりない戦略を練った末の勝てる作戦を実行した。

「どうやら衰弱しているお嬢さんをやっと助けにきたようだ」

「先生、ちがうようですよ。先にきてしまったのは煉獄会のほうです」

「ほう、それは困ったな。お嬢さんの荷物の中に白咲から奪った包みを入れておいた。動かぬ証拠だからね」

 先生は満足げに珈琲を啜った。

“おまえらは?”

 イヤホンからは反発する声が鼓膜に響いた。

「アンチズの若僧が現れた」

「正午は過ぎた。正面衝突を抑制する組織が突入して、あっという間に終わりだ」

 羽場戸先生は作戦どおりに運んでいることに勝ち誇った。

「はい、これで渋谷区域は悲劇を免れる」俺は微笑んだ。

 

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