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異世界ファンタジー

アストラジルド~亡国を継ぐ者~レッドラット編 第1話「巡り合いの地へ」

   

亡国の姫、エリザは全てを取り戻す為の旅に出る。

カーネット王国編、アグランド編に次ぐ第三章――――レッドラット編。ついに開幕。
 

『アストラジルド~亡国を継ぐ者~レッドラット編』
【毎週更新】

新章 第1話「巡り合いの地へ」

 

前章 アグランド編 あらすじ

 全てを失った王女エリザは、生を望む者が辿り着く島、アグランドにて目を覚ました。
 約二年もの間、衰弱することなく眠り続けていたエリザが、後遺症もなく無事に目を覚ましたことは、奇跡と言っても過言ではなかった。だが、彼女が目を覚ましたその場所に、最後まで手を伸ばしてくれたシアンの姿はなかった――――。

 島長の妻、スウェナと息子のキールによって命を救われたエリザ。だが、エリザが眠っていた間に、カーネット王国は滅んでしまっていた。
 祖父、アインズが守り続けた国が――――母、エルーナ妃が愛した国が――――亡国と化してしまっていたのだ。
 絶たれた兄、ルイスの消息を追うことも、行方不明のシアンを探し出すことも、今の自分では叶わない。そんな絶望の中で泣くことしか出来なかったエリザであったが、アグランドの島長しまおさ、そしてシアンの父親でもあるシエロ・ローレンとの出会いが彼女の運命を大きく変えていく――――。

 カーネット王国を取り戻す。そして、叔父であるアース・カーネットに罪を償わせる。そう誓ったエリザは、シエロを師と呼び、抗う術を学ぶことにした。

 そしてある日、エリザはシエロから無題の本を渡される。遠い昔のお伽噺だと聞いていたが、内容は凄惨なものだった。
 二人の天使とその末路に纏わる物語。人間の醜い欲望のせいで引き起こされた悲劇を見て、他人事だと思えなかったエリザは、天使の存在を信じ、彼等を探すことを決意する。そんなエリザにシエロは、彼女が着けているペンダントについての秘密を明かす。

 ルイスが天使の生まれ変わりであることも、ミッシェルから託された亡の欠片が『きたるべき時』を止めることが出来る唯一の代物であることも、その力を持つのが自分であることさえも知らずに生きてきたエリザは、シエロの話を聞いて混乱する。

 エリザとルイス。運命の兄妹である彼等の真実を知るのは、数年前に姿を消したカーネット王国の元王子、二人の実の父親、ベルモンド・アズ・カーネットだけだった。

 こうして、エリザはシエロから剣を学び始めるが、習得して間もない頃、キールが謎の男に連れ去られたと子供達から助けを求められる。急いで駆けつけたその先にいたのは、今は亡き、カーネット王国出身者――――プランジットの民の生き残りであった。
 二年前の戦争で弟を亡くし、ルイスへ復讐をする為にアグランドまでやって来た男に対して、エリザは自身の正体を告げる。

 誰一人として、こんな未来は望んでいなかった。エリザのその想いは、男の本心を暴く。
 そして、彼女の膝の上で、男は最期の瞬間を迎えた――――。

 残り少ない島での時間で、エリザは自分に出来ることを探していた。そんな時、二年以上行方不明だったシアンと再会を果たす。
 ルイスとの約束を果たす為に、エリザを守っていたシアンであったが、この日を境に彼は自分自身の意思でエリザを守ることを誓う。

 ――――王女としてでも、妹としてでも生きなくていい。その兄の言葉を胸に、エリザはシアンと共に旅に出る。
 向かうは、旧カーネット王国最南領地、レッドラット。カーネット王国の民であることを諦めていない、最後の町。今でも戦い続ける民達を救う為に歩き出す。
 
 

 次頁から、新章――――レッドラット編が幕を開ける。

 

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アストラジルド~亡国を継ぐ者~レッドラット編 第1話第2話第3話第4話

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