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現代ドラマ

鈴子 第十二回 巧妙な絡繰り

   

 
「相手のことは分ったが、うちはどうするか・・」

山形所長はタバコの煙をふぅーと吐き出した。

「このままにしておくと、健一さんも小池企画を利用して政治資金の使い道をごまかしていると言われてしまいますね。」
「そうだな。だけど、相手が池田議員だから、健一さんの性格からして。いきなり『小池企画を使うのはやめます。』とは言えないだろうから、少し時間が掛かるな。」
「そうですね。」

金子秘書もタバコの煙をふぅーと吐き出していた。

「まあ、金の使い道が女でなくて良かったよ。」

山形所長はそう言って立ち上がると、金子秘書の肩をポンポンと叩いた。

「こういうことは、あなたしか仕切れないな、金子さん。」
「やはり、そうしますか。」
「うん、悪いが、先代の時と同じように永田町に詰めてくれ。」

金子秘書は吸っていたタバコを消すと、「了解しました。」と言って応接室を出ていった。

  これも健一さんが深みにはまらないための授業料ってことか・・

山形所長はタバコをもう一本取り出した。
 

 

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