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現代ドラマ

鈴子 第十七回 二人三脚

   

 
激しい政治の動き
 

平成29年(2017年)1月。今年も公的、私的と多くの先から新年会から招待状が届いている。

「上田はん、明けましておめでとうございます。」
「鈴子さん、今年もよろしくお願いします。」

「素敵な街づくりグループ」もその活動が評価され、代表の上田さんに招待状が届いていた。

「偉い人ばかり。緊張しちゃうわね。」
「まあ、上田はんらしくない。」
「あ、それは言い過ぎよ。」
「ふふふ、ごめんなさい。」

今日は医師会主催の会。二人がそんなやり取りをしているところに現職議員夫人が近寄ってきた。

「大木さん、明けましておめでとう。」
「あら、いややわ。うちからご挨拶差し上げなくてはいけへんに、すみまへん。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします。」

現職は偉いのか? いや、彼女は鈴子より10歳も年上だから、いつも、「上から目線」的なところがあるが、この日はそれに嫌味が加わり、その矛先を上田さんにも向けてきた。

「あら、こちら、上田さんね。随分とご活躍のよう。私のお友だちも誘って頂いて。」

しかし、下町育ちの上田さんは負けてはいない。

「ええ、ご一緒させて頂いています。だけど、彼女、『うちもこんなグループを作ってくれればいいのに。でも、ダメなのよ、選挙のことしか考えていないから。』って嘆いてましたよ。」
「まあ、なんて失礼な・・」

怒った現職議員夫人は何か言おうとしたが、「奥様、明けましておめでとうございます。」と夫人に挨拶しようとする支援者に取り囲まれ、顔をひきつらせながらも、「あら、お元気? おめでとう。」と無理やり笑顔を作っていた。
 

 

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