そして、7月。注目された東京都議会議員選挙は、都民ファーストの会が大勝利を収め、自民党は惨敗を喫してしまった。
だが、地方選挙と言っても東京、その余波は国政に大きな影響を及ぼした。
与党内では責任追求を巡り、不協和音が漂い、それを払拭するため、8月3日、政府与党は内閣改造と党内人事を行い、人心を一新した。党内引き締めに必死だ。
一方、野党はこの政治のうねりに乗ろうとする者、飲み込まれまいともがく者、それらが入り乱れていた。特に最大野党の民進党は大揺れだった。大物議員による離党・新党結成の動きが表面化した。動揺の冷めぬ中、新しい代表者を選ぶ党内選挙を行ったが、その後の党内運営を巡り、分裂、解党状態になってしまった。
もはや、政党再編の流れは止めようがなかった。
そして、ついに9月28日に招集された第194回国会の冒頭において、衆議院は解散し、10月10日が公示、投票は22日と、世の中は選挙一色となった。
(続く)