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現代ファンタジー

なな★しき ~次元管理員 七尾と志紀子~ 終章 七尾と志紀子

   

事件が解決し、十日ほどが過ぎた。
2ヶ月の長期休暇に入った七尾は、次元管理員となるため次元を渡ってくる志紀子を迎えにいく。
「ようこそ、次元管理機構へ」
「うん、お世話になります!」
七尾と志紀子は、これからも2人で次元世界を駆け抜けていく。

「なな★しき ~次元管理員 七尾と志紀子~」
これにて完結です。

 

 事件が解決し、十日ほどが過ぎた。
 この間に報告書の作成・提出など定番デスクワークを終えた七尾は、いよいよ今日から二ヶ月の長期休暇である。
 朝一番、次元管理機構の居住区にある職員寮から、久しぶりの私服に身を包んで外出した。
「なんだ七尾? 出かけるのか」
「あ、お疲れ様です」
 玄関を出たところですれ違ったのは、別のフロアに住む先輩の次元管理員である。彼は任務帰りのようだ。
「今日から休暇をいただいてます」
「あー。そいやそうだったな。夜には、例の子が来るんだっけ」
「はい。今から次元ゲートまで迎えに行ってきます」
 崩壊の危機にさらされていた次元空間は、次元管理機構の総力を上げ、急ピッチで復旧が進められた。
 合わせて次元ゲートも一週間ほど前に修復を終え、やっと次元間の行き来が可能になったところだ。
「志紀子のことは、早ければ明日には、皆さんにご紹介できると思います」
「おう。楽しみにしてるぜ。……事前資料見たけど、なかなか可愛い子だな?」
「!」
 その言い方に、瞬く間に警戒を強める七尾だったが。
「あはは、そう怖い顔すんなって。いくらなんでも、管理機構の〝公認カップル〟にチョッカイかける勇気なんか、ないない!」
「カッ、プ……!?」
 例の、志紀子による「七尾くんとデートしたい」発言で、二人の関係は広く知れ渡ることとなった。
 しかもそれが、先の戦いの高度なコンビネーションにいたく感動した上層部を納得させる材料ともなったようで、「それなら二人を組ませれば、大幅な戦力増強になるんじゃないか」との見解へとつながったらしい。
「今日はデートも兼ねてるんだろ。ちゃんとエスコートしてやれよ」
「は、はい」
 真っ赤になってしまった七尾の肩をポンポンと叩いた彼は、手をひらひらと振りながら玄関をくぐっていった。
「……。い、行くか」
 志紀子はこの十日ほど、【T・K】支部の一室を仮住まいとしていた。
 今日はそこを引き上げ、次元ゲートを通って七尾と同じ職員寮へ入寮となるのだ。

 

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