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現代ドラマ

決して許さない 第四回 雅代を襲った悲劇

   

 
悲劇
 

12月の舞鶴は寒い。午後7時を過ぎると、気温は5度を割り込んできた。

「寒いなあ・・」
「おい、ドアをしっかり閉めろよ。」

室内は石油ストーブが焚かれていたが、ドアの隙間から吹き込んでくる風に、詰めている男たちは首をすくめていた。

皆川興業の舞鶴営業所は港から車で5分程のところにある。表向きは中古自動車のロシア向け輸出を生業としているが、裏ではロシア人向けの風俗嬢の斡旋をしている。

「10分前だぞ。そろそろ行くから、女を連れて来い。」
「了解です。」

雅代は東京の屋敷で金山を刺した後、駆け付けてきたガードマンらに捕まり、一晩屋敷に監禁され、翌日、大阪の皆川興業に引き渡された。

そこで、「言うことを聞かない奴にはこれが一番だ。」と覚醒剤を打たれてしまった。

夫の死、一家離散、息子に会えない寂しさ、そして、囲われ者になっている悔しさ・・様々な思いに縛られていた雅代だったが、薬が効き始めると、全てから解放されて言いようのないハイな気持ちになった。

「ニホンのオンナ、カワイイ」
「セックス、OKよ」
「ホント?」
「OK、OK!」

品定めにきたロシア人や中国人は雅代に飛びついたが、彼女も恥ずかしさも忘れて、彼らとセックスに狂った。その挙げ句、一番の高値を付けたウラジオストックのアレクセイ・ロシモフに買い取られることになってしまった。

 

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決して許さない 第1話第2話第3話

レビュー

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  1. 丸山 利子 より:

    激しい展開で驚いています、高尾の悪行や、雅代の事件や事故など展開があまりにも早くてこの先どうなるのか全く見当がつきません、そこが作者の狙いなのかもしれませんが。 また次回も読ませてもらいます。

     

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