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現代ドラマ

決して許さない 第四回 雅代を襲った悲劇

   

 
だが、今日こそは、今日こそは明彦のことをちゃんと聞き出さなくてはいけない。

怒りを堪えた雅代は畳に手をつくと、「電話で、電話で聞きますから、電話番号を教えて下さい。」と頼んだが、金山は「住職の児島は文明嫌いというか、電話もテレビも持ってないんだ。困ったものだよ。あははは。」と小馬鹿にしたような返事しかしない。それどころか、「さあ、もういいだろう」と、雅代の手を掴むと、グッと懐を抱き寄せてきた。

「ま、待って下さい。まだ大事なお話が終わってません・・」

雅代は身を固くして拒んだが、金山は強引に唇を合わせてきた。

「や、やめて!」

声を出して叫んだ雅代は身を捩り、僅かに出来た隙間に手を入れて、彼を突き放すと、思わず、パ-ンと頬を叩いてしまった。

すると、怒った金山が「痛え・・この尼・・ふざけるな!」と頬を張り返してきた。体が大きいから、雅代はひとたまりもない。1メ-トルほど飛ばされて、畳の上に仰向けにひっくり返った雅代は写真を離してしまった。

金山はそれを拾うと、「何だ、こんなもの!」とビリビリに引き裂いてしまった。

「あ、あ、明彦・・」

雅代は引き裂かれた写真をかき集めるが、金山はその一部にライタ-で火を付けて燃やしてしまった。
 

 

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決して許さない 第1話第2話第3話

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  1. 丸山 利子 より:

    激しい展開で驚いています、高尾の悪行や、雅代の事件や事故など展開があまりにも早くてこの先どうなるのか全く見当がつきません、そこが作者の狙いなのかもしれませんが。 また次回も読ませてもらいます。

     

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