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現代ドラマ

決して許さない 第四回 雅代を襲った悲劇

   

 
院内はようやく静かになったが、太田は吉田秘書に細かく指示を出していた。

「いいか、この件は警察には一切知らせるな。」
「はい。しかし、病院から・・」
「そのことは私に任せなさい。」
「はい、分りました。」
「皆にはいつも通りに仕事をするよりに徹底してくれ。」
「はい。」
「それから、女は関西の皆川さんが預かると言ってくれたので、それまでは屋敷から絶対に出すな。」
「分かりました。」

吉田秘書は伝え間違いのないように、全てメモ書きしていた。

ボーン、ボーン、ボーン・・

いつの間にか時刻は午前0時になっていた。手術が始まって、間もなく2時間。その時、〝手術中〟のランプが消え、執刀した渡辺院長が出てきた。

「先生、如何でしょうか?」と吉田秘書が駆け寄ると、「ふぅ・・」と大きく息を吐いた院長は笑顔で「大丈夫。」と答えてくれた。

そして、「金山さんは運が強いんですね。やはり、体が大きく、腕も太いから、それでブロックできたのかな・・血管も内臓も殆ど損傷していない。全治1ケ月ってとこですな。」とゼスチャを交え容態を説明してくれた。

「先生、どうもありがとうございます。」

太田と吉田秘書が渡辺院長に頭を下げていると、そこにストレッチャーに載せられた金山が出てきた。麻酔で眠っている。

「今夜は病院側で完全看護ですから。」

付き添う看護師はそう言って金山のストレッチャーを押すと、病室に向った。

 

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決して許さない 第1話第2話第3話

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  1. 丸山 利子 より:

    激しい展開で驚いています、高尾の悪行や、雅代の事件や事故など展開があまりにも早くてこの先どうなるのか全く見当がつきません、そこが作者の狙いなのかもしれませんが。 また次回も読ませてもらいます。

     

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