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現代ドラマ

決して許さない 第四回 雅代を襲った悲劇

   

 
「じゃあ、私はこれで。」と院長も引き上げようとしたが、「院長、ちょっとご相談が。」と太田が擦り寄った。

「何か?」
「ええ、今日の件は事件ではなく、単なる転倒事故ということでお願いします、」
「いやあ、それは無理ですよ。」

院長は露骨に嫌な顔をしたが、「そこのところをなんとか。」と太田は少しも引かない。

それどころか、「病院の拡張工事もありますし、色々と協力させて頂きますので・・」と院長の懐に分厚い茶封筒を捩じ込んだ。

「こんなことをされたら・・」
「お気になさらず、ほんのお車代ですよ。」
「いや、でも・・」

躊躇う院長に、太田は「さあ、さあ、しまって下さい」と迫る。

その様子を吉田秘書はハラハラして見ていたが、「金山はご恩を忘れない男です。」と太田に手を握られると、院長も「今回だけですよ」と渋々承諾せざるを得なくなってしまった。

「ありがとうございます。」

深々と頭を下げる太田に、吉田秘書も慌てて付き従った。
 

 

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決して許さない 第1話第2話第3話

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  1. 丸山 利子 より:

    激しい展開で驚いています、高尾の悪行や、雅代の事件や事故など展開があまりにも早くてこの先どうなるのか全く見当がつきません、そこが作者の狙いなのかもしれませんが。 また次回も読ませてもらいます。

     

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