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伝奇時代

生克五霊獣-改-67

   

泰親と富子の手により、晴明が蘇る。

 

 次に意識が戻ったのは、自宅の布団の中で、目の前に甲蔵と氷河の顔が自分を覗いていた。
「父上、よかった! 分かりますか、ここ」
 目だけ泳がせてみると、どうやら自分の部屋らしい。
「よかった。頭を強く打っていたようで、1晩眠っていらしたんですよ」
 氷河が濡れた手拭いで、玄武の顔を拭いた。
「俺は……」
 なにか言おうとしてやめた。
「ゆっくり休んでいてくださいな」
「氷河、甘い白湯を貰えるか?」
 氷河は、コクリと頷いた。
「旦那様が甘い物を欲しがるのは珍しいですね。今、用意してきますね」
 彼女が部屋を出るのを見計らって、今度は甲蔵を呼んだ。
「甲蔵、一刻の猶予もない。白虎に言霊を飛ばしてくれ。最後の祠だ、何としても守ってくれと。もう少し休んだら、俺も直ぐに応援に駆け付けると」
「はい! けど、父上だけでですか? 無茶です。俺も行きます」
 玄武は一喝した。
「ならん! 一刻の猶予もないんだ」

*****

 

 

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