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サスペンス

秘密-すれ違う二つの心-(17)

   

「レーコー言うたら、『少し愛して、長ーく愛しての大原麗子』やんけ! アハハ、違うか!」

 雄一郎のボケに、どうしたらいいのか戸惑う事も多い。

「アイスコーヒーのことだよ」

 長瀬課長がさりげなく答えた。

「お! 課長、よく知ってはりますね。さすが仕事ができる人は何でも知ってはるわ」

「ははは。実は今まで黙っていたが、私も関西出身なんだよ」

「ええっ! ほんまですか?」

「ああ、ほんまや」

「ええ? 何で隠してはったんですか?」

「お前が入ってくるまでは、関西人はあまりおらんかったしな。それに、関西弁だとあまり信用されんし。私はお前のようなキャラでもないしな」

「へえーー、意外やったわ! で、課長は関西のどこですのん?」

 雄一郎と長瀬課長が関西弁で話している事に圧倒され、言葉が出なかった。まさか課長が関西人だったなんて。雄一郎と全く正反対の長瀬課長が本当に関西人だとは、未だに信じられない気持ちでいっぱいだった。

「いやあ。ほんま嬉しいわ。周りの人は関東の人間ばかりで、ボケても誰もツッコんでくれへんし……でも、課長が関西人でほんま良かったですわ。ああ、嬉しうてちょっとしゃべりすぎてもうた。誠、悪い、『フレッシュ』取ってんか」

 雄一郎に言われ、誠はすぐさま目の前にあったミルクに手を伸ばし、それを渡した。雄一郎はそれをアイスコーヒーに混ぜたあと、それを一気に飲み干し、再びしゃべり始めた。

 
 数日後……

 

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